おんなのこきらいを観た感想というか考察というか

観終わって興奮してるただの駄文。

 

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おんなのこきらい

2014年製作・監督 加藤綾佳

あらすじ

とにかくかわいい事だけが取り柄のOLキリコ(森川葵)はかわいい食べ物を過剰摂取しては吐く、過食症の女の子。職場の男達にはちやほやされ、女の子には嫌われているが、女の子の価値は可愛いことがすべてと信じて日々を送るキリコには何も怖い物はない。 そんなキリコには、好きな人・バーで働くユウトがいる。ユウトとは友達以上、恋人未満の煮え切らない関係が続いていた。 ある日、仕事でアクセサリー作家のコウタと出会う。いつも通り、媚びを売って仕事を得ようとするキリコのことをお見通しのコウタ。 最初は険悪だったキリコとコウタだったが、次第に本音をさらけ出せるような友達になっていく。 一方、ユウトの働くバーに新しく来たバイトのサヤカ。始めて会った時から、キリコはサヤカのことが気に入らない。 ユウトともぎこちない空気が流れ始めていた。そんな時、バーで働いていたケンジから「サヤカがユウトさんと付き合っていると言っている」と聞かされる。キリコは自尊心を傷つけられ、怒りと悔しさはついに爆発。そんな最悪の時に、駆けつけてくれたのはコウタだった。コウタの飾らない優しさに触れ、自分を取り戻していくキリコ。今度こそ、本当の幸せを掴みに行こうとするが…。

 

この主人公・わたしは好きだぞ。キリコ

とりあえず、キリコの主義めちゃくちゃわかる。

わかるからこそキリコは本当に痛々しい。

かわいい至上主義の奴って、人と対立することを悪いことだと思っていないというかむしろカッコよくね?アタシみたいに勘違いするところあるんだよ…

なんでだろう?かわいければ全て許される感が強いのかなあ。

そしてそれに憧れちゃうあかねちゃんの存在も「あー………」みたいな気持ちになる。

 

 

この映画の戦犯高山幸太

こういう男、いるよねー。大嫌い。笑

人類博愛主義?人の弱みにつけこむ(もちろん本人につけ込んでる気は0)んだけど、何らかの理由で最後まで面倒見きれなくて逃げる奴。

本人は優しくしたつもりはないとか言い出すよこれ。

 

自分の価値が本当の意味で見えてない(自己肯定感低い場合も高い場合も)女って、こういうちょっと他と違う指摘のされ方をするだけで「私のことをわかってくれるのはこの人だけ…!」ってなるからね、本当に面倒臭い。

上記の人たちの共通点が

他人に本当の自分を見せても受け入れられない

って思い込んでるんだよこのタイプは。

 

だから、幸太はキリコに初めて本当の自分を見せて、安心しきって、あなたも幸せになってなんて余計なこと言っちゃって

(ここの無自覚マウント思考がおんなのこきらいに集約されてると感じた)

そしたら自分が地獄を見るんだよなあ。

 

 

ラスト、色んな解釈があると思うけど

私はキリコ思考を拗らせてここまできたおばさんだから

純粋にキリコのこと偉いなって思った。

これは、多分「今まで可愛くしてきた」自分に多少の自尊心を持ってるキリコだからこそあの終わりができたんだと思う。

幸太に自分の心を許した結果、辛い結末になったことを受け入れられているキリコは本当に偉い。

 

逆タイプの本当の自分わからない女だったらあのナンパ男についてってエクステも即つけちゃって化粧もおてもやんになってそのままダメ男しか捕まえられない人生でエンドだと思うよ。

私だったら、まず幸太に触らせた髪の毛が気持ち悪くって気持ち悪くって即違う髪型にしてると思う。笑

心を許してしまった、また騙された自分と向き合うのがめちゃくちゃしんどいはず。

 

あとこの映画、一人も好きなキャラがいない。笑

ユウトさんも田辺も幸太もみんなみんな気持ち悪い男だなって思うし

あかねちゃんもさやかも女先輩もみんなきらい。

 

これ、キリコサイドに立てるのかどうかも争点だよなあ。

キリコサイドに立てない場合Z世代の感想聞きたい。ほんでこのサイドには立つことがなければ立たなくていいと思う。

 

挿入歌が少ししつこかったかなあ。

いらないかもと思ってしまった。

 

一言総評:拗らせてる女の子、これを観て目を覚ませ

好きなキャラ:キリコ

好きなシーン:キリコが自分の体の肉を掴んで怯えるところ。ここがいちばん感情移入してしまった。

 

拗らせさんには苦しい映画でした。